ターミナル出身のテーマにスポットを当てた『TERMINAL WORLD』にて、長年の不遇カテゴリ「ジェネクス」の新規収録が発表されました。
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特に画期的な新カードはリンクモンスターの《リペア・ジェネクス・コントローラー》でしょうか。下級ジェネクス1体でリンク召喚でき、登場時に「ジェネクス」モンスターの回収と「ジェネクス」モンスターが手札に加わったとき「ジェネクス」モンスターを1体を追加召喚する効果を持っています。リンク召喚できるのは1ターン1回ですが効果自体にはターン1制限はついていません。
「ジェネクス」はサーチこそ豊富ですが、シンクロテーマにもかかわらず展開力が乏しかったのでこの強化にジェネクス民は大喜びのようです。しかしながら古きジェネクス民はこのテキストが放つ既視感に気付いているでしょう。
独り泣く《レアル・ジェネクス・アクセラレーター》は「ジェネクス」が登場してから1年後くらいに追加された新ジェネクスであり、サーチされた「ジェネクス」をそのまま特殊召喚する効果を持っていました。つまり《リペア・ジェネクス・コントローラー》は《レアル・ジェネクス・アクセラレーター》の現代調整版で、エクストラデッキから生えてくる分手札に引き込む必要さえない上位互換ということです。
《リペア・ジェネクス・コントローラー》と《レアル・ジェネクス・アクセラレーター》の最も大きなテキストの違いは召喚か特殊召喚かというところで、アクセラレータは特殊召喚のため召喚時に誘発する効果を使えないという致命的欠陥がありましたが、リジェコンは召喚扱いのため召喚時の誘発効果を使えます。
ジェネクスのサーチャーはたくさんいますがほとんど召喚時誘発で特殊召喚に対応していない(特殊召喚にしか対応してないやつも1匹いる)ので差は歴然です。特にターン1制限がないので代償ガジェみたいに連続で召喚しサーチし召喚し…とアドバンテージを稼ぐことができます。
エクストラデッキからの展開に制約がつくものの、ジェネクスデッキならもうアクセラレータの居場所は失われたといっても過言ではありません。
ちなみに新規のおかげで可能性を見出したジェネクスもいます。その名も《ソーラー・ジェネクス》です。
《ソーラー・ジェネクス》はジェネクスには珍しい最上級モンスターで、ジェット機が変形したかのようなヒロイックなデザインのロボットです。遊星が出してきてもおかしくないような見た目のカッコいい系モンスターなのでコアなファンがいるとかいないとか。
ジェネクス1体のリリースでアドバンス召喚できる半最上級モンスター?であり、「ジェネクス」モンスターがフィールドから墓地に送られるたびに500バーンダメージを与えます。ターン1制限のないバーン効果は危険なテキストですが、ジェネクスがあまりにも展開力不足なため許されるどころか忘れ去られていました。
リジェコンのおかげで連続召喚連続サーチが可能になり、連続シンクロで素材のジェネクスを墓地に送るたびに500バーンというロマンも叶えられるようになりました。ジェネクスのシンクロ体には《サーマル・ジェネクス》くらいしかバーン系の効果はありませんが、《ダーク・ダイブ・ボンバー》とかはジェネクスチューナーからでも出せるので、先攻バーンもできるかもしれません。
肝心の《ソーラー・ジェネクス》がサーチできなかったり展開するのが面倒だったりするので実用的じゃないとは思いますが。