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【遊戯王OCG】なぞの新モンスター《賜炎の咎姫》公開、相棒は《揚陸群艦アンブロエール》なのか?

以前コナミフレンドリーショップ限定発売の公式スリーブの絵柄として予告されていた《賜炎の咎姫》が「PHANTOM NIGHTMARE」に収録決定しました。最近マスターデュエルの広告か何かでイラストが目撃されていたみたいですが、「遊戯王OCGタイムズ」にて正式に公開されました。(27:16くらい)

 

ステータスは「炎属性」「悪魔族」、リンク3のリンクモンスターで召喚条件は「効果モンスター2体以上」とゆるゆるです。攻撃力は2700で最上級並みとはいえ微妙なライン。

 

効果は

①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。

②:自分のメインフェイズに発動できる。自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。

③:このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。

以上の3つです。

 

①の永続効果は純粋にデメリット効果で、汎用素材リンクながらマイナーな炎属性しか特殊召喚できなくなります。ただし通常召喚は制限しません。

 

②は自分の墓地の炎属性を蘇生する起動効果です。蘇生させたモンスターは攻撃や効果の発動などに一切の制限がなく、表示形式も自由でいわゆる完全蘇生というやつです。近年よく見る発動後の展開の制約もありません。しかし①の永続効果でこのモンスターがいる限り炎属性モンスターしか特殊召喚できないので実質制約ありの展開効果になっています。

 

③は墓地に存在する状態で条件を満たすと誘発する除去兼自己蘇生効果です。相手フィールドにモンスターが特殊召喚されるという緩い条件で、自分の炎属性モンスターと相手のモンスターを対象にとって破壊し、自身を墓地から特殊召喚します。破壊は《スクラップ・ドラゴン》みたいなものですがモンスター限定で自分は炎属性指定です。裁定は発売後になりますが、おそらく破壊と蘇生は同時処理だと思います。また、蘇生後に除外されるなどの制約もなく繰り返し復活できます。

 

リンク3ということと展開効果を持っていることから中継リンクモンスターに見えますが、炎属性しか出せなくなるデメリットのせいでそのままつながるリンク4は未発売のインフェルノイドリンクか転生炎獣の2種、カテゴリに属さないモンスターであれば《揚陸群艦アンブロエール》のみとかなり狭いです。

 

《揚陸群艦アンブロエール》に限って考えると相性はそれなりによく、③の効果でアンブロを破壊するとさらにリンク3以下のモンスターを蘇生できます。例えば《灼熱の火霊使いヒータ》を出して相手の《灰流うらら》かなにかを奪って咎姫を出し、ヒータの素材で使ったであろう炎属性を蘇生してアンブロにつながります。アンブロの効果で蘇生できるモンスターも咎姫のせいで炎限定になるのでヒータならちょうどいいですね。

 

5月のデュエリストパックが炎だったりスネークアイが登場したり、炎プッシュはずいぶん前のように感じてましたが、炎王ストラクが発売してから直近のレギュラーパックなのであちらとも連動しているカードデザインなのでしょうね。新炎王は触っていませんが相手の特殊召喚に誘発して場の炎王を破壊したらなんか強そう(KONAMI感)って感じです。

 

せっかく汎用素材なので炎属性統一以外でも使っていきたいと考えると、永続効果が邪魔になるので蘇生する炎属性モンスターの効果で処理してしまうのがベターです。リンク2で自分のカードを処理できるのは《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》、非現実的ですが《プロキシー・F・マジシャン》あたり。エレクトラムはペンデュラムデッキの必須カードで②の効果はなぜか名称ターン1制限が付いていないので可能性を感じますね。

 

公式スリーブになったりマスターデュエルの広告になったり謎のプッシュを受けているので、今後関連カードが追加されるのかもしれません。例によって女性型モンスターのカードは高額取引される傾向があるので、万一テーマ化して強いデッキになったら高騰しそうです。

 

今後の商品展開で可能性を感じる時点でこのカードはもう高騰不可避かもしれませんが、それでもアンブロエールさんの方は高騰することはないでしょう。たぶん。